ブログ始めました。
私は東京タワーと一万円札と同い年だ。
物心がついた時にはテレビがあったが、当時は長野県の田舎に住んでいたので、
チャンネルはNHKと民放1チャンネルだけだったと思う。
ゴールデンタイムでも日本製の番組よりもアメリカの西部劇やホームドラマが多かった。
「ララミー牧場」や「ライフルマン」などの西部劇や「パパは何でも知っている」
「名犬ラッシー」「トムとジェリー」「ポパイ」「フィリックスちゃん」などを観ていた。
アメリカのホームドラマでは、お母さんが家の中でもパンプスを履き、綺麗にお化粧し、
大型冷蔵庫にはご馳走がどっさりで憧れていたものだ。「トムとジェリー」でも冷蔵庫の
中の大きくて派手な色のゼリーがすごく印象的で、どんな味なのだろうと想像していた。
80年代に、仕事でお世話になっていた字幕制作会社の社長が、昔は「ララミー牧場」の
吹き替え用の翻訳なんかもやっていたと言うのを聞いて、感慨深かかった。
それが半世紀を経て、最近はインターネットで再びお目にかかれる。
ネットの時空を超えて果てしなく広がる様は感動的ですらある。
昔、吹き替えで観ていた番組をネットで観て、発見することも多い。
まずは、「名犬ラッシー」。 ラッシーはオスだとばかり思っていたのに、実はメスだった。
英語で “Good girl”とか “She”で呼ばれていて、ちょっと印象が変わった。
夫(オーストラリア人)に話すと、「名前で分かるでしょう?lassは少女って意味だから」
と言われたが、幼児の私は知る由もない。
吹き替えで観ていた番組をネットやCS放送で英語で観ると、声の感じがあまりに違い、
違和感がものすごい人もある。「謎の円盤UFO」(分かる人だけ分かればいい)の
ストレイカー司令官の地声は案外高い。ストレイカー司令官役のエド・ビショップも
フォスター大佐役のマイケル・ビリントンももう故人だ。中学生だったあの頃、土曜日の
夜8時が待ち遠しかったな。ビデオが無い時代は、テレビは消えものだったから、
瞬きするのも惜しいくらいに必死で観てた。番組の最後の小森のおばちゃまのトークも
楽しみだった。「この前、ちょっとロンドンに行ってきたのね」なんてお話聞くと、
羨ましくって死にそうだった。
「サンダーバード」も大好きだった。勇壮なテーマ曲を聞くとワクワクした。
ローマ字を習うようになってサンダーバードは、なんでサなのにsaではなくthなのかの
謎は、中学で英語を習うまで解けなかった。
後年、「サンダーバード」の作者のジェリー・アンダーソン原作のアニメを日本で作る際、
彼の了解を得るための台本の全訳をした時は、感動したものです。
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