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Don’t TEBA me!

2016年11月29日(火)1:53 PM

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スプラウト翻訳担当の夫のスチュアートと
出会ったのは、39年前のことです。
 今では流暢な日本語を話すスチュアートですが
知り合ったばかりの頃は、彼の日本語に関しての
面白いエピソードが結構あります。
そのうちのいくつかをご紹介しましょう。

 

誰かが「困るな」とか「困ったな」と言うと
スチュアートはそれに対して
「僕はダイマルだ」とよく言っていたのですが
最初は聞き流していました。
で、ある時、そのダイマルとはどういう意味なのか
聞いてみますと、彼の解釈では
困るは「小まる」で、もっと深刻な場合は「大まる」と
言うのだと思っていた事が判明。
聞いてみなけりゃ、分からないものです。

はにかむ時には、必ず下唇を噛むものだとも
思いこんでいたようで、それも忠実に実行していて
ある時指摘すると、はにかむは「歯に噛む」と
解釈していたとの事。
そう言えば、ぶりっ子の女の子なんかは
よくやっている仕草でした。

ある時は、私の祖母と電話を代わってすぐ
不機嫌な様子で受話器を渡して来るので
不審に思って祖母に聞いてみると
「お変わりありませんか?」と 挨拶したとのこと。
それを彼は他の人に代われと誤解したという訳です。
言語や習慣の違いは、お互いによく話し合い理解しないと
ちょっとした行き違いや誤解で意図しない方向に
展開してしまう場合も多いですね。

 

英語と日本語の面白い組み合わせとしては
何かの時、要領を得ない彼にイライラした私が
「早くしてってば!
「そうじゃないってば!
「こうやるんだってば!
と言ったところ、彼が思わず言ったのが

“Don’t teba me!”

思わず笑ってしまいました。

 

また、子供が小さい頃、蜜柑の皮は簡単にむけるけど
伊予柑の皮が固くてひとりでむけないと騒いでいた時
スチュアートが言った一言。
Iyokan do it. (You can do it.)
これは英語と日本語がミックスした駄洒落なんだろうか?
みんな大爆笑でした。

字幕翻訳では、駄洒落は翻訳不可能。
しり取りなんかもお手上げです。
そんな時は臨機応変に意訳することにしていますが
原作のニュアンスを忠実に残すのは難しいですね。



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